2022-01-01から1年間の記事一覧

第14回『あるノルウェーの大工の日記』読書会ノート

オーレ・トシュテンセン 著/牧尾晴喜 監訳/中村冬美 リセ・スコウ 翻訳 『あるノルウェーの大工の日記』エクスナレッジ、2017年 本書はノルウェー人の大工、オーレ・トシュテンセン氏によって書かれ、「ノルウェーでベストセラーとなり、世界14か国に翻訳…

第14回ノルウェー読書会のお知らせ『あるノルウェーの大工の日記』

14th ノルウェー読書会のお知らせです。 12月10日(土)の第14回ノルウェー読書会は、オーレ・トシュテンセン 著/中村冬美 リセ・スコウ 訳/牧尾晴喜 監訳 『あるノルウェーの大工の日記』(エクスナレッジ、2017)を取り上げます。 ノルウェーでベストセ…

【番外編】ノルウェーの図書館、いくつか(2022年夏)

2022年夏、ノルウェー滞在中に図書館を訪ねました。ノルウェーの本つながりということで、以下にいくつか紹介したいと思います。 1.オスロ市 ダイクマン・ビョルヴィーカDaichman Bjørvika i Oslo オスロ中央駅を南に出てすぐ、地階を含め6階建ての吹き抜…

第13回 『小さい牛追い』読書会ノート

マリー・ハムズン作、石井桃子訳『小さい牛追い』岩波少年文庫、1950年 はじめに 『小さい牛追い』は、1950年12月25日に創刊された岩波少年文庫の最初の5冊の内の1冊であり(創刊の中心的な役割を担ったのが訳者の石井桃子)、「70周年記念」ということで「…

第13回 ノルウェー読書会のお知らせ 『小さい牛追い』

13th ノルウェー読書会のお知らせです。 9月17日(土)の第13回ノルウェー読書会は、マリー・ハムズン作/石井桃子訳『小さい牛追い』(岩波少年文庫、2005)を取り上げます。 ノルウェーの自然の中で、たくましく成長していく子供たちの姿がまぶしいです。…

第12回 『さよなら!一強政治』読書会ノート

『さよなら!一強政治』 三井マリ子著(旬報社、2020) 7月の参議院議員選挙を前に、街中で選挙のポスターを目にすることが増えたのではないでしょうか。第12回の読書会では、三井マリ子著『さよなら!一強政治』を取り上げました。 本書は第Ⅰ部が「小選挙区…

第12回 ノルウェー読書会のお知らせ 『さよなら! 一強政治』

12th ノルウェー読書会のお知らせです。 6月4日(土)の第12回ノルウェー読書会は、三井マリ子著『さよなら! 一強政治 小選挙区制の日本と比例代表制のノルウェー』(旬報社、2020)を取り上げます。 民意を反映する政治を実現するにはなにが必要なのか、選…

第11回 『氷の城』読書会ノート

『氷の城』 タリアイ・ヴェーソス 著 / 朝田千惠、アンネ・ランデ・ペータス 訳(国書刊行会、2022) ヴェーソスとローマで拾ってきた猫 当日のPower Pointより はじめに 今回の「ノルウェー読書会」は、世話人メンバーの朝田千惠さんと、主にイプセンなど…

第11回 ノルウェー読書会のお知らせ 翻訳者・編集者による『氷の城』講演会

11th ノルウェー読書会 翻訳者・編集者による『氷の城』講演会のお知らせです。 自然豊かな田舎を舞台に、孤独や不安など人間の根源的な感情を平易な文体で描いた作品で知られ、近年世界的に〈再発見〉が進む、20世紀ノルウェー最高の作家タリアイ・ヴェーソ…

第10回 『グリーグ』読書会ノート

『グリーグ』 ウエンディ・トンプソン 著/新井 朋子 訳(偕成社、1999) 今回のノルウェー読書会では、偕成社の伝記シリーズ「世界の作曲家」の10番『グリーグ』を取り上げました。課題図書を手に取って私が最初に思ったのは、「同じ題名の違う図書を取り寄…

第10回 ノルウェー読書会のお知らせ 『グリーグ』

10thノルウェー読書会のお知らせです。 第10回ノルウェー読書会は、ウエンディ・トンプソン 著/新井 朋子 訳『グリーグ』(偕成社、1999)です。 ノルウェーを代表する民族音楽の作曲家グリーグ(1843-1907)の生涯を、写真や年譜など豊富な資料からたどり…

第9回 『蜜蜂』読書会ノート

第9回ノルウェー読書会 『蜜蜂』マヤ・ルンデ 著/池田真紀子 訳(NHK出版、2018) 第9回読書会では、マヤ・ルンデ著『蜜蜂』(池田真紀子訳)を取り上げました。会場とオンライン、初のハイブリッド開催でしたが、参加申込みが9名と少なかったのは、485ペ…