2023-01-01から1年間の記事一覧

第18回『ノルゲ Norge』読書会ノート

佐伯一麦著『ノルゲ Norge』 講談社文芸文庫、2015年 ■はじめに 今回の課題本『ノルゲ Norge』は、当時38歳だった著者の佐伯一麦氏が、再婚相手で染色工芸家である妻のノルウェー留学に同行し、北欧の地で過ごした一年間を、小説家の視点で綴った作品です。…

第18回ノルウェー読書会のお知らせ『ノルゲ Norge』

18thノルウェー読書会のお知らせです。 12月9日(土)の第18回ノルウェー読書会は、佐伯一麦 著『ノルゲ Norge』(講談社文芸文庫、2015)を取り上げます。 染織家の妻の留学に同行した作家が1年間のノルウェー滞在を描いた物語。野間文芸賞受賞作。 ご参加…

第17回 『働くことの哲学』読書会ノート

ラース・スヴェンセン著、小須田 健訳 『働くことの哲学』紀伊國屋書店、2016年 ■著者の出身地 最初に話題になったのは、1970年生まれの著者が20歳くらいまで暮らした「モス市」についてです。オスロフィヨルドの東岸にある人口5万人ほどの街ですが、「ちっ…

第16回 『馬を盗みに』読書会ノート

ペール・ペッテルソン著、西田英恵訳『馬を盗みに』(白水社、2010年) 第16回の読書会は、久しぶりの「物語を楽しむ」回となった。まだこの作品を読んだことがない方にとっては、「馬を盗みに」という題名から、いくつかのお話のパターンがある程度想像され…

第16回ノルウェー読書会のお知らせ『馬を盗みに』

第16回ノルウェー読書会のお知らせ『馬を盗みに』 16thノルウェー読書会のお知らせです。 5月20日(土)の第16回ノルウェー読書会は、ペール・ペッテルソン 著/西田英恵 訳 『馬を盗みに』(白水社、2010)を取り上げます。 ノルウェーを代表する作家による…

第15回『声なき叫び 「痛み」を抱えて生きるノルウェーの移民・難民女性たち』読書会ノート

ファリダ・アフマディ著/石谷尚子訳 『声なき叫び 「痛み」を抱えて生きるノルウェーの移民・難民女性たち』2020年,花伝社 Tause skrik / Silent Screams 京都の会場とオンライン参加と、あわせて9名の読書会となりました。大学4年生から定年退職して3年目…

第15回ノルウェー読書会のお知らせ『声なき叫び』

第15回ノルウェー読書会のお知らせ『声なき叫び』 15thノルウェー 読書会のお知らせです。 2月18日(土)の第15回ノルウェー読書会は、ファリダ・アフマディ 著/石谷尚子 訳 『声なき叫び』(花伝社、2020)を取り上げます。 アフガニスタンでの迫害を経…