ノルウェー大使館のTwitterで、7月4日(土)のノルウェー読書会をご案内いただきました。お申し込みはノルウェー読書会 norwaybooks@gmail.com まで。みなさんのご参加をお待ちしています!

 

 

第2回 ノルウェー読書会のお知らせ 『あかちゃんはどうやってつくられるの?』

2nd ノルウェー読書会のお知らせをいたします。読書会の第2作目は、スウェーデン出身のイラストレーターで作家のアンナ・フィスケ著『あかちゃんはどうやってつくられるの?』(河出書房新社 2019)。ユーモラスで温かなこの絵本なら、楽しくまじめに性について考えてみることができるかも? 詳細は下のPDFをご覧ください。お申し込みはノルウェー読書会 norwaybooks@gmail.com まで(定員10名)。ご参加お待ちしています。

2nd ノルウェー読書会 『あかちゃんはどうやってつくられるの?』

2020年7月4日(土)14−16時

会場:gallery coniwa (京都市

drive.google.com

第1回 『薪を焚く』 読書会ノート

第1回 ノルウェー読書会
『薪を焚く』(ラーシュ・ミッティング、晶文社、2019年)
 日常の仕事で元気になる老人の人生が味わえる本
 
 2013年にNRK(ノルウェー放送協会)が「薪の夕べ」という12時間の生番組を放送しました。そのうち8時間は薪が燃える映像のみという番組を、5人に1人のノルウェー人が見たのだそうです。この番組にも出演したラーシュ・ミッティング(51歳)が書いた『薪を焚く』が、昨年末に日本でも出版されました。
 北欧では「薪を焚く」ことは、暖をとる以上の意味がある(=互いの無事を確かめ合う)ということを、著者は、隣の老人が薪仕事を通じて「老いも病気も抱えてはいるが、それを健康的な新しい生きる力と置き換えていく」プロセスとして、丁寧に描いています。原始から数千年にわたる寒冷地での定住は「薪」なくしてありえず、たかだか100年ほどの歴史のファンヒーターでは太刀打ちできません(たとえ電力供給が絶たれても、薪さえあれば、お湯が沸かせ料理も出来る)。
 この本は実用書だということですが、ストーブに薪は1本ではなく2本入れるという「技」の説明も、「夫婦のベッドに人が二人並んでいるのによく似ている」として、「片方の薪から出ている炎がもう片方の薪に火を付け暖める」という具合に想像力豊かに表現しています。また、「着火は上から」という薪の正しい焚き方については、「橋にばあさん作戦」として手順を具体的に解説してくれます。ノルウェー製薪ストーブのある会場で開催された今回の読書会では、この焚き方の実演もあって、得心させられました。
 隣の老人は、肺を病んでいるにもかかわらず薪積みの手作業のおかげで「力」を湧かしますが、薪棚は後に残される…結婚して50年になる妻のための薪積みだった、という短編小説のような味わいも、この本で楽しめます。訳者の朝田千惠さんは、薪づくりから薪焚きの全工程を体験して訳されたそうで、細部にまで愛着を持って訳されていることが伝わってきます。たくさん用いられている写真が美しく、北欧諸国でクリスマスの贈り物として多く購入され、ベストセラーになったというのも頷けます。
 日本語訳は、表紙カバーのデザインが「かっこいい」ので、手に取るのが楽しくなる本に仕上がっています。(掛)

第1回 『薪を焚く』読書会メモ

2020年春、京都でノルウェー・北欧に関心のある3人が集まって、読書会を始めることにしました。初回に取り上げたのはノルウェー人作家ラーシュ・ミッティング著『薪を焚く』(2019 晶文社)。司書の方、薪ストーブユーザーのご夫婦、薪ストーブ屋さんなど7名での集まりとなりました。本に紹介されている薪の積み方で実際に薪ストーブに火を入れたり、ノルウェー製の斧を見せてもらったりと、実践的で愉快な読書会となりました。

ご参加くださったみなさん、ありがとうございました。

 

2020年3月7日(土)14時〜16時

会場:gallery coniwa

 

drive.google.com